ワーホリの国の選び方|あなたはまだ、全部の国を候補にしていませんか【2026年版】

ワーホリの国選び|魅力を比べる前に、制度の条件で落としてください

数字から言います。ワーホリの国選びで検索すると、比較されているのは物価・気候・最低賃金・雰囲気です。つまり「魅力」で並べられています。

ところが実際には、魅力を比べる前に落ちる国があります。年齢が31歳ならスウェーデンは選べません(移民庁の記載は18〜30歳)。家族を連れて行きたいなら、そもそも制度が使えません(外務省の発給要件に「子又は被扶養者を同伴しないこと」)。オンラインの個人事業を続けるなら、オランダとデンマークは自営業を認めていません。

これらは好みの問題ではありません。条件です。先に条件で落とせば、残った国だけを魅力で比べればよくなります。

論点は1つです。あなたはまだ、全部の国を候補にしていませんか。

この記事は、国を決めかねている人に向けて書いています。制度の条件だけで、機械的に絞ります。

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この記事を書いている立場:運営者はカナダのワーキング・ホリデーで12ヶ月を過ごしました。本記事は制度の条件から国を絞り込む手順を示すものです。物価・気候・治安など制度以外の要素は扱いません。
出典は外務省「ワーキング・ホリデー制度」(令和8年4月1日現在)、およびデンマーク移民局(SIRI)、ノルウェー移民局(UDI)、スウェーデン移民庁(Migrationsverket)、香港入境事務處(IMMD)、オランダ移民帰化局(IND)、在日スペイン大使館の各公式資料です(いずれも2026年8月時点で確認)。
本記事で条件を挙げているのは、運営者が原文を確認できた国のみです。ここに記載のない国は「条件がない」という意味ではありません。最終的な判断は必ず渡航先の当局でご確認ください。本記事は法的助言ではありません。

結論:5つの段階で落としていく

段階確認すること落ちる可能性
0. 制度が使えるか家族帯同/自営業の継続全部の国が落ちる場合がある
1. 年齢30歳/31歳/原則25歳1歳差で選択肢が変わる
2. 目的働くのか、学ぶのか就労・就学の制限で分かれる
3. 確実性枠の有無、抽選か先着か行けない可能性がある国
4. 手間と資金書類の量、審査期間、必要額準備できるかで決まる

順番が重要です

0から順に落としてください。先に「行きたい国」を決めてから条件を確認すると、合わなかったときに全部やり直しになります。

逆に条件から絞れば、残った国はすべて「行ける国」です。そこから魅力で選べばいい。この順番なら、後から制度でつまずくことがありません。

あわせて読みたいワーホリの国選び5ヶ国比較|どこが一番得?費用と稼ぎで解説ワーホリ5ヶ国、結局どこが一番得?豪・カナダ・NZ・英・愛の費用・時給・実質負担額を数字で比較。年¥200万差を生む国選

段階0:そもそも制度が使えるかを確認する

ここで全部落ちる場合があります
①家族を連れて行きたい:外務省は発給要件の1つとして「子又は被扶養者を同伴しないこと」を挙げています。香港・オランダ・デンマーク・ノルウェーの当局も、家族が同行のための許可を申請できないと記載しています。つまりワーキング・ホリデーという制度自体が使えません。
②オンラインの個人事業・業務委託を続けたい:オランダは「自営業者として働くことはできない」、デンマークは「事業を営むことは認められない」と明記しています。該当する場合は、行き先の当局に必ず確認してください。
③現地で就職して住み続けたい:香港は常用雇用に就くことを認めていません。スウェーデンも労働が渡航の主目的であってはならないとしています。目的が定住なら、就労を目的とする別の制度を検討してください。
この段階で該当する方は、制度そのものを選び直す必要があります。詳しくはできないことの記事で扱っています。

段階1:年齢で絞る

1歳の差で選択肢が変わります

外務省の原則は18歳以上30歳以下ですが、オーストラリア・カナダ・韓国・アイルランドは原則18歳以上25歳以下とされ、26歳以上は各政府当局が認める場合とされています。

そして当局の原文には「31歳」が出てくる国があります。デンマークは「申請時に18歳以上、31歳を超えていないこと」、ノルウェーは「31歳に達していないこと」。一方スウェーデン・香港・オランダ・スペインは30歳までです。

ここで重要なのは、基準が「申請時」であることです。渡航時ではありません。ただし審査に3か月かかる国もあるため、実質的な締切は誕生日の数か月前になります。

やること:誕生日を書き、審査期間を引いて「申請を終えているべき日」を出す。詳しくは年齢制限の記事で扱っています。

あわせて読みたいスウェーデンのワーホリ|30歳まで使える制度の申請方法スウェーデンの年齢上限は30歳で、デンマーク・ノルウェーの31歳より1歳手前です。申請料SEK1,500(デンマークは無

段階2:目的で絞る(働くのか、学ぶのか)

就労就学
ノルウェー同一雇用主で6か月(変えれば継続可)3か月を超える就学は不可
デンマーク通算6か月(枠は戻らない)語学・文化の講座を受講可
香港(日本人)同一雇用主で6か月コース数無制限・累計6か月
オランダフルタイム可。同一雇用主で1年は不可短期の学習は可
スウェーデン月数の上限は示されず公式ページに記載を確認

「両方を最大化する」設計は、多くの国で想定されていません

働いて資金を回したいなら:ノルウェー(雇用主を変えれば継続可)やスウェーデン(月数の上限が示されていない)が条件として合いやすい。

腰を据えて語学を学びたいなら:ノルウェーは3か月で頭打ちになります。デンマークや香港のほうが合います。

つまり「働く」と「学ぶ」のどちらを主にするかで、選ぶ国が変わります。ここを決めずに国を選ぶと、現地で「制度上できなかった」と気づくことになります。

詳しくは就労制限の記事で扱っています。同じ「6か月」でも通算か同一雇用主かで意味が違う点に注意してください。

段階3:確実性で絞る

「行けない可能性」を許容できますか

渡航時期が固定されているなら、枠のない国が安全です。抽選や先着で外れると、その年の計画が崩れるからです。
とくに年齢の上限が近い方は要注意です。落選して次の募集を待つ間に、要件を超える可能性があります。
逆に時期に余裕があるなら、枠の小さい国も候補になります。ただし枠が小さい国は日本人の渡航者も少なく、情報や支援が蓄積されにくい点は理解しておいてください。 あわせて読みたいオランダのワーホリ|資金の基準額がない制度の見積もり方オランダ移民帰化局の記載には資金の金額基準がなく「必要な額は自分で見積もる」とされています。就労も月数ではなくフルタイム

段階4:手間と資金で絞る

手続きの重さ審査期間
スペイン大使館へ2回出頭。健康診断書・無犯罪証明書・NIE申請約8週間(90日以上前は受付不可)
スウェーデンオンライン申請。申請料SEK 1,500完全な申請の75%が3か月以内
デンマークオンライン申請。申請料無料通常3か月(最大4か月)
香港オンライン申請。日本人はビザ料無料先着順
オランダオンライン申請が可能公式ページで確認
資金要件は「何か月分か」で見てください
金額だけを比べても意味がありません。ノルウェーとスペインは3か月分と明示しており、1年分ではありません。オランダに至っては金額が示されておらず、自分で見積もる形です。
そして残高証明の有効期限が国で違います。デンマークは30日以内、スペインは1か月以内、スウェーデンは6か月以内。早く取りすぎると申請日に切れます。
詳しくは資金証明の記事申請の段取りの記事で扱っています。

実際に絞ってみる

3つのケースで考えます

ケースA:29歳・働いて資金を回したい・今年中に行きたい

年齢で30歳までの国も残る。目的が就労なのでノルウェー(雇用主を変えれば継続可)やスウェーデンが条件に合う。時期が固定なので枠のない国を優先。結果:ノルウェー・スウェーデン・豪州・NZ・ドイツあたりが残ります。

ケースB:24歳・語学を半年しっかり学びたい・時期は柔軟

→年齢に余裕があるので25歳原則の国も候補。就学が長いのでノルウェーは外れる(3か月まで)デンマーク(語学講座可・申請料無料)や香港(累計6か月・ビザ無料)が合う。時期が柔軟なので枠の小さい国も可。

ケースC:31歳・とにかく英語圏で1年働きたい

まず年齢が最大の関門。スウェーデン・香港・オランダ・スペインは30歳まで。デンマークの記載は「31歳を超えていないこと」だが、解釈は当局の運用によるため要確認。英語圏を優先するなら、豪州・NZ・カナダ・英国の年齢要件を当局で確認するのが先です。

あわせて読みたい香港のワーホリ|同一雇用主3か月の条件と申請の進め方日本語の情報には同一雇用主3か月とあるものがありますが、香港入境事務處の公式ページでは日本人は6か月です。3か月なのは豪

最後に、魅力で決めてください

ここまで来たら、残った国はすべて「行ける国」です

条件で落とし終えたら、あとは好みで構いません。気候、都市の雰囲気、物価、食べ物、行きたい理由。そこは数字では決まりません。

ただし1つだけ、制度から言えることがあります。日本人の渡航者が多い国は情報も支援も多い代わりに、日本語で生活できてしまう環境でもあります。逆に枠の小さい国は情報が少ない代わりに、その環境に入らざるを得ません。

どちらが良いかは目的によります。英語環境を最優先するなら後者、失敗のリスクを抑えたいなら前者。ここも「魅力」ではなく設計の話です。

国ごとの詳細は協定国32ヶ国の記事から辿れます。

読む前に迷いやすいところ|補足

ここからは、細かいが実際に効いてくる補足をまとめます。

運営者の視点:国から選んで、後から制度を知りました

順番が逆でした

運営者がカナダを選んだ理由は単純です。英語圏で、情報が多くて、行った人が多かったから。制度の条件を比較した記憶はありません。結果として大きな不満はありませんでしたが、それは運が良かっただけです。

今回、各国の資料を読み比べて分かったことがあります。もし当時の運営者が「語学を半年しっかり学びたい」と考えていたなら、ノルウェーを選んだ時点で計画が破綻していました。3か月を超える就学が認められないからです。

そして「家族を連れて行きたい」なら、どの国を選んでも無理でした。制度自体が個人単位だからです。これは国を比べても分かりません。制度を読んで初めて分かります。

だから提案します。行きたい国を思い浮かべる前に、自分の条件を5つ書き出してください。年齢/働くか学ぶか/渡航時期は固定か/用意できる資金/連れて行きたい人がいるか。この5つで、候補は驚くほど絞れます。

そして絞ったあとに残った国を、思う存分、魅力で選んでください。そこで初めて、写真を見たり動画を見たりする時間が意味を持ちます。順番を逆にすると、好きになった国に自分を合わせようとして、無理が出ます。

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年齢の上限がある制度は、1年待つと選択肢そのものが消えます。だから「行けるかどうか」より「いつまでに決めるか」が先に来ます。

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カナダと豪州は、費用も時給も仕事の見つかり方も違います。2か国で迷っている段階なら、条件を並べてから決めるほうが早く進みます。

カナダとオーストラリアのワーホリを比較する

まず数えるのは、年齢と発給枠です

基準は「査証申請時」の年齢。そして枠はアイスランド30/韓国・台湾10,000と国で大きく違います。準備を待っていると枠のほうが先に閉じます。

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よくある失敗

失敗①:魅力から選ぶ

条件で落ちる国があります。先に条件、あとから魅力です。

失敗②:年齢を「30歳まで」で統一して考える

31歳基準の国も、原則25歳以下の国もあります。

失敗③:「働く」と「学ぶ」を両方最大化しようとする

多くの国が想定していません。どちらを主にするか決めてください。

失敗④:枠の有無を見ない

渡航時期が固定なら、抽選や先着で外れると計画が崩れます。

失敗⑤:資金要件を1年分だと思う

3か月分と明示している国があります。残りは別に必要です。

失敗⑥:家族帯同を前提に計画する

外務省の発給要件に「子又は被扶養者を同伴しないこと」とあります。

今日からできる3つのこと

国選びは、魅力を比べる前に条件で落とすほうが早い。年齢、目的、確実性、手間と資金。この4段階で、候補は数か国に絞れます。

そして絞ったあとの選択は、自由です。残った国はすべて「行ける国」だからです。順番を守れば、後から制度でつまずくことはありません。

本記事の内容は外務省「ワーキング・ホリデー制度」(令和8年4月1日現在)、およびデンマーク移民局(SIRI)、ノルウェー移民局(UDI)、スウェーデン移民庁(Migrationsverket)、香港入境事務處(IMMD)、オランダ移民帰化局(IND)、在日スペイン大使館の各公式資料にもとづきます(いずれも2026年8月時点で確認)。本記事で条件を挙げているのは、運営者が原文を確認できた国のみです。ここに記載のない国について、条件がないという意味ではありません。また本記事の絞り込み例は制度の条件のみを扱っており、物価・気候・治安・仕事の見つけやすさなどは考慮していません。制度・要件は変更されるため、最終的な判断は必ず渡航先の当局または駐日公館でご確認ください。本記事は法的助言ではありません。

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よくある質問

ワーホリの国はどう選べばいいですか?

魅力を比べる前に、制度の条件で落としていくほうが早いです。順番は、まず制度そのものが使えるか(家族帯同や自営業の継続を予定しているなら制度が使えない場合があります)、次に年齢、次に目的(働くのか学ぶのか)、次に確実性(枠の有無や選考方式)、最後に手間と資金です。この順で落とすと、残った国はすべて「行ける国」になります。そこから気候や雰囲気などの好みで選べば、後から制度でつまずくことがありません。

年齢はどの国も30歳までですか?

違います。外務省の原則は18歳以上30歳以下ですが、オーストラリア・カナダ・韓国・アイルランドは原則18歳以上25歳以下とされ、26歳以上は各政府当局が認める場合とされています。また当局の原文には31歳が出てくる国もあり、デンマークは「申請時に18歳以上、31歳を超えていないこと」、ノルウェーは「31歳に達していないこと」としています。一方スウェーデン・香港・オランダ・スペインは30歳までです。なお基準は申請時であり渡航時ではありませんが、審査に3か月かかる国もあるため実質的な締切は誕生日の数か月前になります。

働きたい場合と学びたい場合で、選ぶ国は変わりますか?

変わります。働いて資金を回したいなら、ノルウェー(同一雇用主で6か月だが変えれば継続可)やスウェーデン(月数の上限が示されていない)が条件として合いやすい。一方、腰を据えて語学を学びたいならノルウェーは3か月で頭打ちになるため、語学・文化の講座を認めているデンマークや、コース数無制限で累計6か月まで認めている香港のほうが合います。多くの国は働くことと学ぶことの両方を最大化することを想定していないため、どちらを主にするかを先に決めてください。

渡航時期が決まっている場合はどうすればいいですか?

年間発給枠の定めがない国を優先してください。外務省の資料では、オーストラリア、ニュージーランド、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンなどが枠の定めなしとされており、要件を満たせば申請できます。逆に抽選とされる国や先着順の国は、外れるとその年の計画が崩れます。とくに年齢の上限が近い方は、落選して次の募集を待つ間に要件を超える可能性があるため注意が必要です。時期に余裕がある場合は枠の小さい国も候補になりますが、渡航者が少ないぶん情報や支援が蓄積されにくい点は理解しておいてください。

家族を連れて行きたい場合はどの国がいいですか?

制度そのものが使えません。外務省はワーキング・ホリデー査証の発給要件の1つとして「子又は被扶養者を同伴しないこと」を挙げており、香港・オランダ・デンマーク・ノルウェーの当局も、家族が同行のための許可を申請できないと記載しています。つまり国を選び直すのではなく、制度を選び直す必要があります。なおパートナーがそれぞれ自分の資格で申請することは別の話で、2人とも要件を満たしていればそれぞれが申請できますが、同伴者としては認められません。

結局どこがおすすめですか?

条件で絞ったあとに残った国から、好みで選んでください。本記事は制度の条件のみを扱っており、物価・気候・治安・仕事の見つけやすさは考慮していないため、特定の国を推奨していません。ただし制度から言えることが1つあります。日本人の渡航者が多い国は情報も支援も多い代わりに、日本語で生活できてしまう環境でもあります。逆に枠の小さい国は情報が少ない代わりに、その環境に入らざるを得ません。英語環境を最優先するなら後者、失敗のリスクを抑えたいなら前者、という判断になります。

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本記事の制度・条件・金額は執筆時点で公開情報を確認したものです(確認日:2026年8月8日)。制度や料金は変更される場合があるため、実際の手続き・申請の前に各機関の公式情報を必ずご確認ください。本記事は法的・専門的な助言ではなく、特定の結果を保証するものではありません。