【2026年版】ワーホリで制度上どうしても消えるお金|5ヶ国を同じ物差しで並べた

ワーホリ制度費用5ヶ国比較|英国40万円の中身と見積もり方
悩んでいる人「ワーホリの費用を調べているが、サイトによって書いてある金額が違う。しかも「申請料が安い国」と書かれていた国が、本当に安いのか分からない」

こんなお悩みに答えます。

本記事の内容
  • 制度上どうしても払うことになる費用だけを、5ヶ国で並べた表
  • イギリスだけ桁が違う理由と、その内訳
  • 申請料が安いはずのアイルランドが、カナダより高くなる仕組み
  • 自分で見積もるときに、どの順番で足していくか
本記事の信頼性

運営者は大学時代に米国へ半年の交換留学、卒業後にカナダで12ヶ月のワーキングホリデー(バンクーバー5ヶ月+バンフ7ヶ月)を経験しました。英語は高校で赤点20点台、渡航前のTOEICは500点台、帰国後に780点。年収は渡航前450万円から、帰国後に大手メーカーへ転職して800万円台になっています。訪問したのは米国とカナダのみで、他国は各当局の一次情報を調べてまとめています。

結論|制度費用だけを並べると、こうなる

生活費も航空券も語学学校の費用も、いったん外します。制度上どうしても払うことになるお金だけを5ヶ国で並べました。

判明分の合計未確認
🇬🇧 イギリス(YMS)約408,672円5項目
🇦🇺 オーストラリア約94,920円4項目
🇮🇪 アイルランド約72,200円4項目
🇨🇦 カナダ(IEC)約42,521円3項目
🇳🇿 ニュージーランド約9,200円4項目

各国の公式情報をもとに2026年8月に確認したものです。為替は1ポンド216円/1豪ドル113円/1ユーロ183円/1カナダドル115円/1NZドル92円で換算しています。「未確認」の列は、当サイトがまだ原典で確認できていない項目の数です。そこに費用があれば合計は増えます。

まず押さえてほしいのは、順位ではなく「差の大きさ」です

いちばん高いイギリス(YMS)が約408,672円、いちばん安いニュージーランドが約9,200円

渡航先を変えるだけで、出発前に消えるお金が数十万円単位で変わります。これは語学学校を1ヶ月削るより大きい差です。

※未確認の項目があるため、この金額は「少なくともこれだけはかかる」という下限として読んでください。倍率で語ると分母の小さいNZに引っ張られて数字が暴れるので、当サイトは絶対額で比べることをおすすめします。 あわせて読みたいワーホリの国選び5ヶ国比較|どこが一番得?費用と稼ぎで解説生活費と現地収入まで含めた総額の比較。制度費用の次に読む記事

イギリスだけ桁が違う理由|IHSという他国にない費用

イギリスが突出しているのは、ビザ申請料が高いからではありません。IHS(Immigration Health Surcharge・医療付加金)という、他の4ヶ国には存在しない費用があるからです。

イギリスの内訳金額
YMS申請料約73,440円
IHS(医療付加金・2年分)約335,232円
合計約408,672円

IHSだけで、他の4ヶ国の合計額をすべて上回ります。しかも申請時に一括で前払いです。

ただし「高いから損」ではありません
IHSを払うと、滞在中はNHS(国民保健サービス)を使えます。他国では民間の海外保険に入る必要があり、そちらも1年で20万円前後かかります。
「IHSを払うか、民間保険を払うか」という置き換えの関係だと考えてください。金額の絶対値だけで英国を外すのは早計です。
ただしIHSは申請時に一括前払いなのに対し、民間保険は分割できる商品もあります。手元の現金が一度に大きく減るのが英国の特徴です。予算の組み方に効きます。
あわせて読みたいワーホリ申請の段取り|有効期限でつまずかない書類の揃え方金額ではなく手続きの進め方。国ごとの申請手順はこちら

申請料が安いはずのアイルランドが、カナダより高くなる仕組み

ここがこの記事でいちばん伝えたい部分です。

アイルランドのワーホリ申請料は約17,300円で、5ヶ国のなかでも安い部類です。多くの解説記事が「アイルランドは申請料が安い」と書いています。

ところが入国後に登録が必要で、そこで大きな金額が動きます。

申請時入国後合計
🇮🇪 アイルランド約17,300円約54,900円約72,200円
🇨🇦 カナダ約42,521円0円約42,521円

IRP(Irish Residence Permit=アイルランド居住許可証)

アイルランド移民局(Immigration Service Delivery)は、EU・スイス以外の国籍で90日を超えて滞在する場合、入国許可を登録しなければならないと定めています。ワーホリは最大1年なので全員が対象です。

公式のよくある質問に 「The standard registration fee is €300.」と明記されています(2026年8月確認)。

・許可が下りたら90日以内に登録

・支払いはクレジットカードまたはデビットカード(コンタクトレス決済も可)

・手続きでは書類確認・写真撮影・指紋採取。所要はおよそ60分

予約が取れなくても許可は取り消されないと公式が明記している

・IRPカードは常に携帯し、当局に求められたら提示する

この€300を足すと、アイルランドはカナダより高くなります。「申請料が安いから」という理由だけで選ぶと、入国して数週間のうちに想定外の出費が発生します。

あわせて読みたいアイルランドのワーホリ|800枠の申請時期と年齢条件の見極め方IRP登録€300の詳細。90日の期限と、予約が取れない場合の扱い

「安い国」を判定するときの落とし穴

アイルランドの例が示すとおり、費用は申請時だけを見ても分かりません。当サイトが確認した範囲で、見落としやすいのは次の3種類です。

① 入国後の登録証
アイルランドのIRP(€300)、フィリピン留学のACR I-Card(60日以上の滞在で全外国人に義務)など。申請時には請求されないので、費用の一覧から落ちやすいのが厄介なところです。
② ビザ料と別建ての手数料
カナダは参加費とは別に就労許可料と生体認証料がかかります。3つを足して初めて実際の金額になります。1つだけを見て「安い」と判断すると外れます。
③ 医療の扱い
イギリスはIHSを払う代わりにNHSが使えます。オーストラリアは日本と相互協定がないため、民間保険が実質的に必須です。制度費用がゼロでも、保険で埋める必要があるかどうかは国によって違います。
あわせて読みたい英国ワーホリYMS|年6,000枠の申請方法と滞在の使い方IHSを含めた英国の費用構造。年6,000枠の取り方

自分で見積もる手順

渡航先を比べるときは、この順番で足してください。順番を守ると、抜けが起きにくくなります。

手順1|申請時に払うもの
ビザ/参加費、就労許可料、生体認証料。3つに分かれている国があります。
手順2|申請時に前払いする医療系
イギリスのIHSがここ。金額が大きいので、ここを忘れると予算が根本から狂います。
手順3|入国後に払うもの
登録証・居住許可。ここがいちばん見落とされます。「入国後90日以内」など期限があることも多いので、渡航直後の現金計画に入れてください。
手順4|制度費用ではないが必ずかかるもの
民間の海外保険、健康診断、無犯罪証明。国と条件によって要否が変わります。
手順5|為替で見直す
ポンド・ユーロ建ての費用は、為替が10%動くと数万円変わります。申請の直前にもう一度計算し直してください。
あわせて読みたいフィリピン×ワーホリ二カ国留学|黒字にする期間の決め方ACR I-CardとSSP。60日を超えると登録が義務になります

いつ払うのか|手元の現金が減るタイミング

金額と同じくらい大事なのが「いつ請求されるか」です。総額が同じでも、出発前に一括で消えるか、入国後に分かれるかで、必要な貯金額が変わります。

申請時に前払い入国後特徴
🇬🇧 イギリスほぼ全額約40万円が申請時に一度で消える
🇦🇺 オーストラリア全額金額は中程度で、タイミングは分かりやすい
🇮🇪 アイルランド約2割約8割(IRP)入国後90日以内に約5万円が必要
🇨🇦 カナダ全額3種類に分かれるが、いずれも申請時
🇳🇿 ニュージーランド全額金額が小さい
アイルランドを選ぶなら、現地に着いてからの現金を別に用意してください
IRPの登録料は入国してから請求されます。渡航直後は住居の初期費用や生活の立ち上げでお金が出ていく時期です。そこに約5万円が重なります。
支払いはクレジットカードまたはデビットカードなので現金でなくても構いませんが、カードの利用枠を使い切っていると詰みます。渡航前に枠を確認してください。
イギリスは逆に、申請の時点で約40万円が一度に出ていきます。「申請できるだけの現金があるか」が最初の関門になります。

為替が10%動くと、いくら変わるか

制度費用は現地通貨で決まっているので、円安が進むと日本円での負担が増えます。10%動いた場合の影響を計算しました。

現在10%円安
🇬🇧 イギリス(YMS)408,672円449,539円+40,867円
🇦🇺 オーストラリア94,920円104,412円+9,492円
🇮🇪 アイルランド72,200円77,690円+5,490円
🇨🇦 カナダ(IEC)42,521円46,773円+4,252円
🇳🇿 ニュージーランド9,200円10,120円+920円

アイルランドは申請料が円建て表記のため、ユーロ建てのIRP €300 の部分だけが変動する計算にしています。

為替リスクも英国に集中します

10%の円安で、イギリス(YMS)は約40,867円増えます。いちばん影響が小さいニュージーランドは約920円です。

つまり「金額が大きい国ほど、為替でも振り回される」という当たり前のことが起きます。

金額の大きい国を検討していて、申請までに数ヶ月ある場合は、為替の動きが数万円単位で効くことを頭に入れておいてください。なお金額が円建てで表示されている項目は為替で動かないため、上の表では固定して計算しています。 あわせて読みたいワーホリ前の貯金|2年で100万円を作る家計設計制度費用を含めた渡航前の総予算の作り方

ワーホリ制度がない国はどうなるか

フィリピンには日本人向けのワーホリ制度がありません。語学留学として滞在する形になり、費用の構造も変わります。

フィリピン留学(12週間の場合)金額
観光ビザ延長(30日超)約21,000円
SSP(特別就学許可証)約20,000円
SSP Iカード約11,700円
ACR I-Card(60日以上は義務)約10,500円
合計約63,200円

この表の SSP・SSP Iカードは語学学校が提示する額です。移民局が公表している窓口手数料は通常申請で Php 3,740、ACRアイカードが US$50。合わせて約17,200円で、学校の提示額(合計16,300ペソ=約42,400円)とは約25,000円の開きがあります。見積もりを取るときは、移民局の手数料と学校の手数料を分けて出してもらえるか聞いてみてください。

あわせて読みたいフィリピン留学のSSP|公式手数料と学校請求の差移民局のCitizen's Charterに載っている額と、学校の見積書を並べて比べる

語学学校の公式ページに掲載された金額をもとに2026年8月に確認したものです。1ペソ=約2.6円。4週間(30日以内)なら約31,700円で、期間によって倍近く変わります。

4週間と12週間で、ビザ関連費用だけで約3万円変わります。期間を延ばすか迷っているなら、授業料だけでなくここも足して比べてください。

フィリピンは「働けない」ことに注意
観光ビザ・就学許可での就労は法律で禁止されています。ワーホリのように現地で稼いで費用を回収することはできません。費用は全額が持ち出しです。
その代わり滞在費と授業料が他国より安いため、ワーホリの前段階として英語を仕上げる場所としての使い方が現実的です。

この表の限界

最後に、正直に書いておきます。

この表はまだ完成していません
上の表の「未確認」の列が示すとおり、当サイトがまだ原典で確認できていない項目があります。生体認証料、健康診断、無犯罪証明、税務番号の取得費用などです。
当サイトの方針として確認できない数字は書きません。推測で埋めるくらいなら、空欄のまま「まだ分かっていない」と書くほうが役に立つと考えています。
したがってこの金額は「少なくともこれだけはかかる」という下限です。確認できしだい更新します。
出典:各国の移民当局および公式情報(2026年8月確認)。制度と金額は変更されます。申請の前に必ず各国の公式サイトで最新の内容をご確認ください。本記事は法的助言ではありません。個別の判断は専門家にご相談ください。

よくある質問

ワーホリで制度上かかる費用がいちばん高い国はどこですか?

当サイトが確認できた範囲ではイギリス(YMS)で、約408,672円です。ビザ申請料が高いのではなく、IHS(医療付加金)という他国にない費用が約335,232円あるためです。IHSは申請時に一括で前払いします。ただしIHSを払うとNHSを使えるため、他国で民間保険に入る費用と置き換えの関係にあります。

いちばん安い国はどこですか?

当サイトが確認できた範囲ではニュージーランドで、約9,200円です。日本国籍の場合、ビザ申請料が無料とされているためです。ただし未確認の項目があるため、実際にはこれより増える可能性があります。また制度費用が安くても、民間の海外保険や生活費は別途かかります。

イギリスのIHSとは何ですか?

Immigration Health Surcharge(医療付加金)の略で、イギリスに一定期間以上滞在する外国人が、ビザ申請時に納める費用です。納付するとNHS(国民保健サービス)を利用できます。当サイトが確認した2年分の金額は約33万円で、申請時に一括で前払いします。他の4ヶ国には同種の制度がありません。

アイルランドは申請料が安いと聞きましたが、実際はどうですか?

申請料そのものは約17,300円で安い部類です。ただし入国後にIRP(アイルランド居住許可証)の登録が必要で、移民局の公式FAQに標準の登録料が€300と明記されています(約54,900円・2026年8月確認)。合計すると約72,200円になり、カナダの約42,521円より高くなります。

IRPの登録はしなくても大丈夫ですか?

できません。アイルランド移民局は、EU・スイス以外の国籍で90日を超えて滞在する場合、入国許可を登録しなければならないと定めています。ワーホリは最大1年なので全員が対象です。許可が下りてから90日以内に登録します。なお予約が取れない場合でも許可は取り消されず、待っているあいだに出国を求められることもないと公式に記載があります。

カナダの費用が3つに分かれているのはなぜですか?

参加費、就労許可料、生体認証料が別建てになっているためです。1つだけを見て金額を判断すると実際より安く見積もってしまいます。当サイトでは3つを合計した金額を掲載しています。

オーストラリアは制度費用が安いのに、なぜ保険が必要なのですか?

日本とオーストラリアのあいだにMedicare(公的医療保険)の相互協定がないためです。イギリスのようにIHSを払って公的医療を使う仕組みもないため、民間の海外保険で備えるのが現実的です。制度費用が安いことと、医療費の備えが不要であることは別の話です。

この記事の金額をそのまま予算に使ってよいですか?

下限としてお使いください。当サイトがまだ原典で確認できていない項目があり、そこに費用があれば合計は増えます。確認できない数字は書かないという方針のため、空欄のまま公開しています。また制度と金額は変更されるため、申請前に必ず各国の公式サイトで最新の内容をご確認ください。

為替はどう見ておけばいいですか?

ポンドとユーロ建ての費用は、為替が10%動くと数万円変わります。本記事は1ポンド216円、1ユーロ183円、1豪ドル113円、1カナダドル115円、1NZドル92円で換算しています。申請の直前にもう一度計算し直してください。

生活費や語学学校の費用も含めて比べたいのですが。

本記事は制度上どうしても払うことになる費用だけを切り出しています。生活費・現地収入まで含めた総額の比較は、当サイトの5ヶ国比較の記事にまとめています。渡航先を決める際は、両方を見てください。

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本記事の制度・条件・金額は執筆時点で公開情報を確認したものです(確認日:2026年8月16日)。制度や料金は変更される場合があるため、実際の手続き・申請の前に各機関の公式情報を必ずご確認ください。本記事は法的・専門的な助言ではなく、特定の結果を保証するものではありません。