ワーホリ・留学の海外保険は、保険料の安さより先に「契約期間」と「補償の中身」で決まります。国によっては、保険が切れる日に、就労の許可も切れるからです。
運営者はカナダのワーホリ12ヶ月で、AIG損保のワーホリパッケージ(12ヶ月・約25万円)に入りました。この記事では、その経験と、主要5か国の政府が保険について何を求めているかを、各国の公式ページで確認した内容で整理します。
★この記事に書いていないもの:「海外で盲腸の手術をするといくらかかるか」「救急車はいくらか」といった相場は、公的な統計で確認できなかったため書いていません。
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LINEで特典を受け取る →結論:先に決めるのは「期間」と「3つの補償」
海外保険で最初に決めるのは、保険会社ではありません。次の3つです。
- 契約期間を、滞在予定の全期間に合わせる。カナダは、保険の満了日に合わせて就労許可の期限が決まります(下で詳しく書きます)
- 「治療」「入院」「本国への搬送」の3つが入っているか確かめる。カナダの移民局が求めているのが、この3つです
- クレジットカードの付帯保険は、それだけでは足りない。補償期間は90日が上限のものがあります(エポスカードの公式記載)
持病や治療中の病気がある人は、これに加えて「持病が補償の対象になるか」を、申し込む前に保険会社か代理店に確認してください。持病の扱いは商品ごとに違います。
あわせて読みたいワーホリの保険要件|国で違う3つの型と条件の確認方法スウェーデンは補償項目を4つ指定しており、緊急歯科治療と医療搬送まで含まれます。5か国の政府が保険について求めていること
主要5か国について、政府・大使館の公式ページに書かれている内容をまとめました。「保険が必須かどうか」は国によって書かれ方が違います。
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| 国 | 公式に書かれていること | いつ確認されるか |
|---|---|---|
| カナダ | 滞在の全期間有効な保険が必要。治療・入院・本国への搬送を含むこと。保険がないと入国を拒否されることがある。州の医療保険カードだけでは足りない | 入国審査(提示を求められることがある) |
| オーストラリア | ワーホリビザ(417)は、「滞在中は十分な医療保険を維持すること」という条件(8501)を付けられることがあるビザの一覧に入っている。条件が付くかはビザ発給のときに決まる。内務省は、条件の有無にかかわらず民間の医療保険に入るよう強く勧めている | ビザの発給通知で条件を確認 |
| ニュージーランド | 申請のあとに、医療保険に入っている証明を求められることがある | 申請のあと |
| イギリス | 申請のときにIHS(移民医療負担金)年£776を払う(2年で£1,552)。NHSは無料で使えるが、処方薬・歯科・目の検査などは別に支払いが要る | ビザ申請のとき |
| アイルランド | 大使館の申請書類の一覧に医療保険の証券がある | 申請のとき |
出典:カナダ移民局(IRCC)「Prepare for arrival」/オーストラリア内務省「Visas subject to condition 8501」「Adequate health insurance for visa holders」/ニュージーランド移民局「Japan Working Holiday Visa」/GOV.UK「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」(いずれも2026年10月5日確認)。アイルランドは当サイトのアイルランド記事で、駐日アイルランド大使館の申請案内を2026年8月25日に確認したもの。
★オーストラリアは「義務ではない」とは言い切れません。ワーホリビザは、医療保険の維持を求める条件(8501)を付けることができるビザとして内務省の一覧に載っています。付けるかどうかは審査官が発給のときに決めるので、自分のビザの発給通知に「8501」があるかを確認してください。条件が付いた場合、内務省が示す「十分な保険」の目安には1人1年あたりの給付上限がAUD 1,000,000以上であることが含まれています。
また日本はオーストラリアと相互医療協定を結んでいないため、ワーホリで滞在する日本人はオーストラリアの公的医療保険(メディケア)を使えません。
カナダ|保険を1か月削ると何が起きるか(計算)
カナダ移民局(IRCC)は、入国のときの保険について、こう書いています。
- 保険の期間が予定の滞在より短い場合、就労許可の期限は保険が切れる日と同じ日になる
- その場合、あとから就労許可の延長を申請することはできない
- 就労許可は、協定で決まった期間・パスポートの期限・保険の期限などを超えて有効にはならない
出典:IRCC「International Experience Canada: Prepare for arrival」(2026年10月5日確認)
つまり、「12か月いるつもりで、保険は11か月分にした」場合、就労許可も11か月で切れて、延ばせません。ではその1か月は、お金にするといくらでしょうか。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 保険を1か月削って浮く額(目安) | 運営者のAIG 12ヶ月 約25万円 ÷ 12 | 約2.1万円 |
| 働けなくなる1か月分の収入(目安) | BC州の最低賃金 CAD 18.25 × 週40時間 × 52週 ÷ 12か月 | 約CAD 3,163 (約36万円) |
| 差 | ★約17倍 |
運営者の計算。BC州の最低賃金はCAD 18.25(2026年6月1日〜・BC州政府)。CAD 1=115円で換算。保険料は運営者が加入したときの総額を月割りしたもので、11か月契約の実際の保険料とは一致しません。収入は最低賃金で週40時間働いた場合の上限の目安です。
保険料を1か月分削って浮くのは約2万円。失うかもしれないのは、最低賃金でも約36万円分の働ける期間です。カナダでは、保険の契約期間は「保険の問題」ではなく「滞在できる期間の問題」です。
なお、カナダの州の公的医療保険(BC州のMSPなど)には加入までの待機期間があります。IRCCは、州の医療保険カードを持っているだけでは足りないとし、本国への搬送は州の保険の対象外だと明記しています。
補償の中身で確認すること
保険会社のパンフレットは、補償の名前が会社ごとに少しずつ違います。名前ではなく、次の4つが入っているかで確認してください。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| ① 病気とけがの治療・入院 | カナダが求める「治療」「入院」にあたる。病気とけがで上限が別になっている商品がある(例:エポスカードの付帯保険は、けがの治療200万円・病気の治療270万円) |
| ② 本国への搬送(救援・移送) | カナダが求める「本国への搬送」。州の公的保険では出ない |
| ③ 歯科 | 標準の補償に入っていない商品や、特約になっている商品がある。スウェーデンは緊急の歯科治療まで要件にしている |
| ④ 持病の扱い | 持病の悪化を補償するかどうかは商品ごとに違う。治療中の人は、申し込む前に確認する |
働くときの賠償にも注意してください。海外旅行保険の「賠償責任」は、仕事中の事故を対象外にしている約款があります。カフェで客にけがをさせた、といった場面が補償されるかは、約款の「補償しない場合」の欄で確認してください。
そして保険会社には、英文の付保証明書(Certificate of Insurance)を出せるかを聞いておきます。入国審査や申請で見せる書類は、日本語のパンフレットでは通らない可能性があります。
クレジットカードの付帯保険で足りるか
ワーホリ12か月には、付帯保険だけでは足りません。エポスカードの公式の記載で確かめた内容です(2026年9月24日確認)。
- 補償期間は旅行開始から90日(出国後に条件を満たした場合は、その支払い時から90日)
- 治療費の上限はけが200万円・病気270万円
- 利用付帯:空港へ向かう電車・バス・タクシーや、航空券・ツアー代金などをカードで払うことが条件。自分で予約したホテル代は対象外
- 付保証明書を発行できる(出発の2週間前までに連絡)
90日では、12か月の4分の1しか覆えません。付帯保険は「長期の保険に入るまでのつなぎ」や「短期留学」に使うものだと考えてください。カナダのように保険の期限が就労許可の期限になる国では、付帯保険の90日だけで入国すると、就労許可も90日分になるおそれがあります。
付帯保険の詳しい条件はワーホリ・留学のクレジットカード|2枚体制の作り方と選び方にまとめています。
運営者が入った保険と、選んだ理由
- 加入したのはAIG損保のワーホリパッケージ(12ヶ月)。保険料は約25万円
- 見積もりを取ったのは渡航の約2か月前
- 決め手の1つは24時間、日本語で相談できる窓口があったこと
- 出発前に保険証券を全文読んだ
- 出発前に、日本で虫歯と親知らずを処置した
- カナダの12か月で、保険を使うことはなかった
運営者は保険を使っていないので、請求の手続きがどうだったかは書けません。請求の実務は海外保険を実際に使うとき|請求までの手順と書類の集め方で、公開情報から整理しています。
上の6つのうち、これから選ぶ人にもそのまま使えるのは次の3つです。
- 日本語の窓口があるかを見る。海外で体調を崩したとき、最初にやるのは保険会社への連絡です。その電話を何語でするかは、加入の前に分かります
- 証券(約款)の「補償しない場合」の欄を読む。補償の一覧より、何が出ないかのほうが、現地での判断に関わります
- 歯の治療は日本で済ませる。歯科が標準の補償に入っていない商品があるためです
持病がある人は、代理店に相談する方法もあります
持病や治療中の病気があると、ネットで申し込める保険では加入が難しかったり、持病の悪化が補償の対象外になったりします。そういう場合は、複数の保険会社の商品を扱う代理店に相談する方法があります。
たとえば株式会社ウィズハート(保険ウィズ)は、海外旅行保険を扱う代理店で、公式サイトで持病がある人の海外旅行保険の相談を受け付けています。
※提携関係のない公式サイトへのリンクです。当サイトは保険の募集・媒介・代理を行っていません。
ニュージーランドのACCは無過失のスキームで、訪問者も居住者と同じカバーを受けるとされています(ただし病気は対象外)。一方オーストラリアの相互医療協定は11か国が対象で、日本は含まれていません。
→ ワーホリの医療費|NZのACCと豪州の相互医療協定
BC州のMSPには居住確立の月の残り+2か月の待機期間があり、6か月以上有効な就労許可を持つ人はみなし居住者として扱われ得ます。アルバータ州は12か月住む意思と、入国書類の残り6か月が条件です。
→ カナダの公的医療|BC州の待機期間とアルバータの6か月ルール
病院は「登録してから」の国が多くあります
イングランドは誰でも無料で登録でき、身分証も住所証明も在留資格の証明も不要とされています(通常5日以内)。ニュージーランドは受給資格がある人のみ。
現地生活の手続きは、窓口で口頭のやり取りが発生します。制度を理解していても、その場で質問できないと同じ結果になります。そして連絡手段がないと、そもそも予約が取れません。
② 現地で連絡が取れる状態を作る|Glocal eSIM
手続きも仕事探しも、連絡が取れないと止まります。注文から開通まで90日の猶予があるので、渡航前に買っておけます(公式サイトの記載・2026年8月確認)。到着してSIMを契約するまでの空白を、先に埋めておく選択肢です。
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③ 2社目の見解を取る|ラストリゾート
ワーホリ・語学留学の取り扱いが幅広く、資料請求・セミナー・カウンセリングと入口が分かれています。1社の説明が妥当かどうかは、2社目を並べたときに分かります。
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よくある質問
Q1:ワーホリは保険なしで渡航できますか?
国によって書かれ方が違います。カナダは入国審査で保険の提示を求められることがあり、ないと入国を拒否されることがあります。オーストラリアのワーホリビザは、医療保険の維持を求める条件(8501)を付けられることがあるビザです。ニュージーランドは申請のあとに保険の証明を求められることがあり、アイルランドは申請書類に医療保険の証券があります。イギリスは申請時にIHSを払います。要件がない場合でも、医療費は自己負担になります。
Q2:クレジットカードの付帯保険だけで12か月のワーホリは大丈夫ですか?
足りません。エポスカードの付帯保険は補償期間が90日で、治療費の上限はけが200万円・病気270万円です(公式の記載・2026年9月24日確認)。カナダは保険の期限に合わせて就労許可の期限が決まるため、付帯保険の90日だけで入国すると就労許可も短くなるおそれがあります。
Q3:保険の期間はどう決めればいいですか?
滞在予定の全期間に合わせます。カナダ移民局は、保険の期間が予定の滞在より短い場合、就労許可の期限を保険が切れる日に合わせ、あとから延長の申請はできないとしています。
Q4:持病があっても入れる海外保険はありますか?
商品によります。持病の悪化を補償の対象にしている商品もあれば、対象外の商品もあります。治療中の人は、申し込む前に保険会社や、複数の保険会社の商品を扱う代理店に確認してください。
Q5:留学とワーホリで保険の扱いは違いますか?
オーストラリアでは違います。内務省の一覧では、学生ビザ(500)は医療保険の維持(条件8501)が必ず付くビザ、ワーホリビザ(417)は付けられることがあるビザとして分けて書かれています。学生ビザの人は、学校の指定や留学生向け保険(OSHC)の条件も確認してください。
Q6:渡航してから保険に入ることはできますか?
カナダは入国のときに滞在の全期間をカバーする保険を持っている必要があり、提示を求められることもあるため、出発前に入っておく必要があります。出国後に加入や延長ができるかは商品ごとに違うので、加入前に保険会社に確認してください。
- 各国の要件:カナダ移民局(IRCC)「Prepare for arrival」、オーストラリア内務省「Visas subject to condition 8501」「Adequate health insurance for visa holders」、ニュージーランド移民局「Japan Working Holiday Visa」、GOV.UK「Pay for UK healthcare as part of your immigration application」(いずれも2026年10月5日確認)。アイルランドは駐日アイルランド大使館の申請案内(2026年8月25日確認)
- IHS 年£776:GOV.UK(2026年9月23日確認)
- エポスカードの付帯保険:エポスカード公式(2026年9月24日確認)
- BC州の最低賃金 CAD 18.25:BC州政府(2026年6月1日〜)
- 保険を1か月削った場合の計算:運営者の計算(CAD 1=115円)
- 運営者の保険:運営者本人の加入内容(AIG損保・12ヶ月・約25万円)
- 当サイトが持っていないデータ:海外の手術・救急車・歯科の費用の相場。公的な統計を確認できなかったため書いていません
★2026年10月5日に書き直しました。以前の版には、各国の要件(カナダは「申請時に証券の提出」、オーストラリアは「法的義務なし」など)に公式の記載と違う内容があったほか、根拠を確認できない医療費の相場や、確認できていない保険料・保険会社の比較を載せていたため、訂正・削除しました。
まとめ
- 保険の期間は、滞在予定の全期間に合わせる。カナダは保険が切れる日に就労許可も切れ、延長できない
- 保険を1か月削って浮くのは約2万円、失うかもしれない就労は約36万円分(BC州の最低賃金で計算)
- 「治療」「入院」「本国への搬送」の3つが入っているかを確認する。あわせて歯科と持病の扱いも
- オーストラリアは「義務ではない」と言い切れない。ビザの発給通知で条件8501を確認する
- クレジットカードの付帯保険は90日まで。長期の保険までのつなぎと考える
🎯 保険を決めたら、次は帰国後のことです:留学・ワーホリ帰国後の転職|5つの軸で決める進め方
📘 フィリピン留学のあとにワーホリへ行く方へ:2か国の期間が分かれる場合は、それぞれの期間を覆う保険が必要です。フィリピン×ワーホリ二カ国留学|黒字にする期間の決め方
※本記事は、執筆者の実体験および公開情報に基づくリサーチをもとに、AIによる執筆支援を活用しつつ、人によるレビュー・編集を経て作成しています。
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※本記事は情報提供を目的としており、保険商品の募集・媒介・代理を行うものではありません。保険商品の選択は、必ず各社の公式情報および専門家のアドバイスに基づきご自身でご判断ください。
※各項目の確認日と出典は本文に記載しています(各国の要件は2026年10月5日確認)。制度・保険の内容は変更されるため、申請・契約の前に必ず各国の公式情報と保険会社の約款をご確認ください。
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