St GilesのYMSプログラム|払う側に回る、6か月の就労体験

St GilesのYMSプログラム|払う側に回る、6か月の就労体験
悩んでいる人「「インターンを紹介します」と書いてある語学学校は多いのですが、有給か無給かは別の話です。」

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こんなお悩みに答えます。

本記事の内容
  • £780を払って、無給で6か月働くという仕組み
  • 「貯金£2,530が必要」と公式が条件に書いている理由
  • 同じ26週の就労体験で、NZとは受け取る側・払う側が逆になること
  • 5校のうち、この仕組みが使えるのは3校だけという条件
本記事の信頼性

運営者は大学時代に米国へ半年の交換留学、卒業後にカナダで12ヶ月のワーキングホリデー(バンクーバー5ヶ月+バンフ7ヶ月)を経験しました。英語は高校で赤点20点台、渡航前のTOEICは500点台、帰国後に780点。年収は渡航前450万円から、帰国後に大手メーカーへ転職して800万円台になっています。訪問したのは米国とカナダのみで、他国は各当局の一次情報を調べてまとめています。

結論|紹介料を払って、無給で働く仕組みです

英国のワーキングホリデー(YMS=Youth Mobility Scheme)には、他の4か国にある「就学は◯か月まで」という期間の上限が示されていません。イギリスの語学学校 で書いたとおりです。

その「上限がない」ことを、実際に何に使えるのか。St Giles Internationalには、その答えの1つがあります。

Youth Mobility Scheme プログラム
紹介料 … £780(通常)/£815(専門職)
期間 … 学校を修了したあと、最大6か月
報酬公式に「These positions are unpaid(無給)」と明記
条件 … YMSビザ保持者のみ/18歳以上/英語B1+/最低2週間の受講
そのほか貯金 £2,530 が必要と公式が条件に挙げています

※ 公式サイトのYMSページと、公式PDF「YMS Unpaid Career Development 2026」を2026年9月6日に確認。円換算は1ポンド216円で計算しています。

この記事は体験談ではありません
運営者の一次体験は米国とカナダだけで、イギリスには行っていません。
この記事はSt Giles Internationalの公式サイトと公式PDFを調べて書いたものです。
授業料は公式の価格表(2026年版PDF)から取りました。
日本人比率も公式に記載がないので書いていません。
あわせて読みたいイギリスの語学学校|期間の上限がない国での費用の抑え方英国は制度に上限がない。だから費用が判断軸になる

★「貯金£2,530が必要」と書いてある理由

公式のファクトシートに、「Students need £2,530 in savings」という条件があります。貯金の額が条件になっているのは、他の11校を調べた中で初めて見ました。

理由は単純です。無給だからです。

用意するもの金額円換算
必要な貯金£2,530約54.6万円
紹介料(通常)£780約16.8万円
合計£3,310約71.5万円

ここに授業料と滞在費は含まれていません。最低2週間の受講が条件なので、その分も別に要ります。

働いている間、収入はありません。だから生活費は貯金から出ます。学校側が「これくらい持っていないと成立しない」と示している額だと読めます。

★同じ26週で、受け取るか払うかが逆になります

タビポタでは、これまで11校の就労支援を調べてきました。並べると、英国とニュージーランドで方向が逆になります。

学校払う額働いて受け取るもの
St Giles(英国) £780
約16.8万円
無給と公式に明記
NZLC(NZ) NZ$1,610〜
約14.8万円
時給NZ$23.95を保証。平均週30時間
Languages Int'l(NZ) NZ$1,200〜1,500 公式に「volunteer」=無給
払う額はほぼ同じで、中身が正反対です
St Giles £780 = 約16.8万円無給
NZLC NZ$1,610 = 約14.8万円時給NZ$23.95を保証
「インターンを紹介します」という言葉だけでは、この差が分かりません。

「インターン」という語は、有給と無給の両方に使われます。見積もりや説明を受けたら、時給の記載を必ず探してください。3か国11校を調べた範囲では、時給を金額で保証していたのはNZLCだけでした。

あわせて読みたい英国ワーホリYMS|年6,000枠の申請方法と滞在の使い方このプログラムはYMSビザが前提。ビザが先

無給で6か月というのは、時間でいくらか

判断材料として、時間の価値を出しておきます。

週の時間26週の合計英国の最低賃金なら円換算
20時間520時間£6,609約143万円
30時間780時間£9,914約214万円
37.5時間975時間£12,392約268万円

※ 英国の最低賃金は21歳以上のNational Living Wage £12.71(2026年4月から)で計算しました。詳しくは イギリスの最低賃金 にまとめています。実際の勤務時間は配置先によって変わり、公式に時間の記載はありません。

これは「損をする」という話ではありません。無給の就労体験には、有給の求人では入りにくい業界に入れるという面があります。公式が挙げている分野を見ると、その意図が読めます。

公式が挙げている配置先の分野
メディアデータ分析金融/チャリティ小売
ウェブデザイン/翻訳/マーケティング/ソーシャルワーク

飲食や小売の時給仕事とは、狙っている場所が違います。公式も「帰国したときに、英語力・履歴書・キャリアの実績・職場での新しい技能が得られる」という書き方をしています。

だから判断は「いくらもらえるか」ではなく、「その6か月で何を持ち帰るか」になります。お金を稼ぐことが目的なら、NZの有給インターン のほうが噛み合います。

★5校のうち、使えるのは3校だけです

St Gilesは英国に5校あります。ただしYMSプログラムが使えるのは3校です。

校舎場所YMSプログラム
London Centralロンドン中心部あり
London Highgateロンドン北部あり
Brighton海辺の街(ロンドンの南)あり
Cambridge大学都市記載なし
Eastbourne海辺の街記載なし

「St Gilesに行けば使える」ではありません。ケンブリッジやイーストボーンを選ぶと、対象から外れます。校舎を決める前に確認してください。

開講は毎週月曜(祝日を除く)です。コースは週20レッスンの午前か、週28レッスンの集中から選び、最低2週間受ける必要があります。

YMSビザを持っていない場合

公式にはもう1つの選択肢が用意されています。

YMSビザ保持者持っていない場合
できることボランティア・インターン・商業的な就労体験無給のボランティアのみ
対象YMSビザ保持者(EU市民は対象外と明記)ビザ不要の人・観光ビザの人(EU市民を含む)

日本人が英国で働くにはYMSビザが要ります。年6,000枠の抽選なので、ビザが取れるかどうかが先です。申請の流れは 英国ワーホリYMS にまとめています。

あわせて読みたいNZLCの有給インターン|保証された時給と、実際に振り込まれる額同じくらいの紹介料で、こちらは時給が保証される

就労許可については、学校は支援できないと明記されています

公式のファクトシートに、重要な注意書きがあります。

「St Gilesも、パートナーのProfessionals UKも、就労許可については法的に支援できない」
公式は「ビザなどの書類が必要だと助言することはできるが、取得の手続きは支援できない」という趣旨を書いています。
ビザは自分で取るものです。学校が代行してくれるわけではありません。

配置を手配するのはSt Giles自身ではなく、パートナーのProfessionals UKです。NZのNZLCも「外部の業者が提供する」と書いていました。手配する主体が学校とは別という構造は、複数の国で共通しています。

公式は「すべて学生側で設定する」という趣旨の記載もしています。どこまで学校がやり、どこから自分でやるのかは、申し込む前に確認してください。

★授業料|ロンドンと地方の差は、思ったより小さい

公式が5校舎の価格表を公開しています。週20レッスンの午後コースで並べます。

校舎1〜3週4〜7週8〜11週12〜23週24週〜
London Central£339£307£290£272£239
Brighton£330£298£280£264£232
London Highgate£312£282£266£250£220
Cambridge£306£277£260£245£215
Eastbourne£303£274£258£242£213

※ 公式の「Course Dates and Prices 2026」(2026年9月6日確認)から。週20レッスンの午後コース(Off-Peak Afternoon)の週あたり授業料です。円換算は1ポンド216円。

いちばん高い校舎と、いちばん安い校舎の差
London Central £339 と Eastbourne £303 で、週£36(約7,776円)。
24週以上なら £239 と £213 で週£26まで縮みます。
12週で組んでも、授業料の差は£312(約6.7万円)です。

「ロンドンは高い」と言われますが、授業料に限れば差は小さいのです。同じ学校のロンドン中央とブライトンで、午後コースの週単価は£339と£330。差は£9(約1,944円)しかありません。

重いのは授業料ではなく、家賃のほうです。ロンドンの住まいについては ロンドンのワーホリ生活 にまとめています。学校の場所を決めるときは、授業料より滞在費で比べてください。

午後にすると、約20%安くなります

校舎午前
09:00〜13:00
午後
13:45〜17:40
London Central£424£339£85(20%)
Brighton£412£330£82(20%)

※ どちらも週20レッスン、1〜3週の場合の週単価です。公式は午後コースを「Off-Peak(オフピーク)」と呼び、「予算を抑えたい学生向け」と説明しています。

校舎を変えるより、時間帯を変えるほうが安くなります。校舎の差が週£9〜£36なのに対し、午前から午後に変えると週£82〜£85下がります。

ただしYMSプログラムの就労体験は、学校を修了したあとに始まります。通っている間に働く前提なら、午前と午後のどちらが都合がいいかで決めることになります。アイルランドのILSC も午前と午後で週€70の差があり、同じ構造でした。

この学校が向く人、向かない人

向いている人
メディア・金融・マーケティングなどの経験を英国で積みたい人
YMSビザを持っている人(このプログラムの前提条件です)
資金に余裕がある人(貯金£2,530が条件、紹介料£780は別)
英語がB1以上ある人
履歴書に書ける実績を目的にしている人
向いていない人
働いてお金を貯めたい人(無給です。有給ならNZに選択肢があります)
YMSビザがない人(無給ボランティアのみになります)
ケンブリッジやイーストボーンで学びたい人(その2校は対象外
・英語がB1未満の人(最低レベルの条件があります
授業料を先に確かめたい人(公式サイトの料金ページに到達できませんでした)

申し込む前に確認すること

確認することなぜ聞くか
授業料公式サイトでは確認できませんでした。ブローシャー経由です
週の勤務時間公式に記載がありません。無給なので時間は直接ひびきます
配置先の分野8分野が挙がっていますが、希望が通るかは別の話です
紹介料の返金£780の返金条件は公式に記載がありません
校舎がYMS対象か5校中3校だけです
誰が手配するのかProfessionals UKという別の会社です

英国の学校をまとめて比べたい場合は 英国の語学学校を比べる を読んでください。期間の上限がない国で、何にお金を使うかという物差しで並べています。

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よくある質問

St GilesのYMSプログラムとは何ですか?

英国のワーキングホリデー(Youth Mobility Scheme)ビザ保持者向けの就労体験プログラムです。St Gilesで最低2週間学んだあと、修了後に最大6か月の配置を受けられます。紹介料は通常£780、専門職は£815で、公式に「これらのポジションは無給」と明記されています。対象はブライトン・ロンドン中央・ロンドンハイゲートの3校です。

本当に無給ですか?

公式のファクトシートに「These positions are unpaid」と明記されています。さらに「学生は£2,530の貯金が必要」という条件もあり、無給である前提で生活費を用意しておく必要があることが読み取れます。紹介料£780と合わせると£3,310(約71.5万円)で、ここに授業料と滞在費は含まれません。

なぜ貯金額が条件になっているのですか?

無給だからです。働いている間に収入がないので、生活費は貯金から出ます。公式が£2,530という額を示しているのは、これくらい持っていないと成立しないという判断だと読めます。タビポタが調べた12校のうち、貯金額を条件に挙げていたのはこの学校だけでした。

NZの有給インターンと何が違いますか?

受け取るか払うかが逆になります。St Gilesは£780(約16.8万円)を払って無給ですが、NZのNZLCはNZ$1,610〜(約14.8万円)を払って時給NZ$23.95が保証されます。払う額はほぼ同じで、中身が正反対です。お金を稼ぐことが目的ならNZ、メディアや金融などの業界経験が目的なら英国、という対応になります。

どんな分野で働けますか?

公式が挙げているのはメディア、データ分析、金融、チャリティ小売、ウェブデザイン、翻訳、マーケティング、ソーシャルワークです。飲食や小売の時給仕事とは狙っている場所が違います。ただし希望した分野に必ず配置されるかどうかは公式に書かれていないので、申し込む前に確認してください。

どの校舎でも使えますか?

使えません。St Gilesは英国に5校(ロンドン中央・ロンドンハイゲート・ブライトン・ケンブリッジ・イーストボーン)ありますが、YMSプログラムの対象はロンドン中央・ロンドンハイゲート・ブライトンの3校です。ケンブリッジとイーストボーンには記載がないので、校舎を決める前に確認してください。

ビザの取得を手伝ってもらえますか?

もらえません。公式のファクトシートに、St Gilesもパートナーの Professionals UK も就労許可については法的に支援できないと明記されています。書類が必要だと助言することはできるが、取得の手続きは支援できないという趣旨です。英国のYMSは年6,000枠の抽選なので、ビザが取れるかどうかが先になります。

授業料はいくらですか?

週20レッスンの午後コースで、1〜3週がLondon Central £339、Brighton £330、London Highgate £312、Cambridge £306、Eastbourne £303です。期間が長くなるほど下がり、24週以上ではそれぞれ£239〜£213になります。午前コースはLondon Central £424、Brighton £412で、午後より約20%高くなります。

ロンドンは地方より高いですか?

授業料に限れば差は小さいです。同じ学校の午後コースで、London Central £339に対してBrighton £330、Eastbourne £303で、いちばん高い校舎と安い校舎の差は週£36(約7,776円)です。12週で組んでも£312(約6.7万円)の差にとどまります。英国で費用が重いと言われるのは家賃のほうなので、学校の場所は滞在費で比べてください。

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